海外にはさまざまな国の人が住んでいて、それぞれに違う文化や価値観があります。
そのため食生活や食に対するスタイルも独自にあり、私は海外で生活するようになってから知ることがたくさんありました。
あらゆる食生活に対応できる商品も日本より多く取り扱われていて、よりたくさんの人が暮らしやすいようになっているなと感じます。
最近では日本でもベジタリアンやヴィーガンなどの言葉を目にする機会が増え、注目されつつあるのかと思います。
そこで今回は、海外では常識ともいえるさまざまな食生活の種類や食への向き合い方などを紹介します!
色々な食生活やスタイルが個人個人にあるのは海外ならではだと思います!
海外にはさまざまな食生活・スタイルがある
海外で生活をしている方の中には、日本に住んでいたときに知らなかったことがたくさんある方も多いと思います。
私にとっては今回紹介する食生活、食に対する意識やスタイルがこんなに存在するのかということがそのひとつと言えます。今まで聞いたことのない言葉だったので、とても関心を抱きました。
日本は島国であって、ほとんどの人がそこで生まれ育っている日本人で生活しています。
しかし、海外ではさまざまな国から移住してきている人が住んでいて、その分数々の文化や考え方、価値観があります。それと同様に食生活が同じではないことは、確かに自然なことですよね。
なぜその食生活、スタイルになったかについてもそれぞれの文化やバックグランド、考え方がつながっています。育った国の文化である種類のお肉を食べられないことや、動物を守りたいという意識、エコに対する考えから、体を維持するため、アレルギーがあるなどなど、実にさまざまです。
こうした数々の食生活の人に対応できるほど、普通のスーパーでも品揃えが豊富でレストランやカフェでもメニューが選べるようになっています。
個人が尊重されている海外ならではの、色々な人たちが快適に共に暮らしやすくなっている風潮があるなと感じます。
「食」というのは切っても切り離せない私たちにとても重要な存在であるからこそ、文化が違う国に住んでも自分のスタイルで食ベることを楽しめるのは海外から来た人にとって安心できることのひとつなのではないでしょうか。
日本でもより多くの人がもっと食を楽しめるようになればと個人的には思っています。
主な食生活の種類を紹介
海外では十人十色といえるほどそれぞれ食に対するスタイルがありますが、中でも主といえるものを紹介していきます。
最近では聞いたことがある方も多いかもしれないですね!
似ていると感じられるものもあるので、さっと理解するのに時間がかかってしまうかもしれないですが、こんな風な食生活を送っている人がいるのかと豆知識になってもらえると嬉しいです。
私は今でもこんがらがってしまいます笑
ベジタリアン
ベジタリアンは菜食主義の人たちのことを指し、基本的に野菜を主に食べ、お米やパスタなどの炭水化物は食べますがお肉や魚を食べません。1番耳にしたことがある人が多いのではないでしょうか。
育った国の文化が理由でベジタリアンという人たちもいるので、私が関わった人の中でも多い印象があります。
そしてこのベジタリアンの中には、動物性のものを一切摂らない人もいれば、お肉やお魚をダイレクトに摂らないだけで使っている調味料などに含まれている場合などは気にしないという人もいます。
例えば動物性のものといえるたまごや牛乳も摂取する人もいればしない人もいたり。調味料や食品の中に含まれている成分に動物性のもの(例えば魚のフレークなど)が入ってないか確認する人もいるのです。
ベジタリアンの中でも区分けできるくらい色々なスタイルがあります。
ヴィーガン
ヴィーガンは動物性のものを一切口にしない完全菜食主義者のことをいいます。
ベジタリアンの中にはたまごや牛乳を摂る人もいますが、ヴィーガンはこれらのものを食べず、成分などにも動物性が入っていないものを選びます。
日本の人からすると、最も馴染みのない食生活と言えますが海外ではヴィーガンの人は結構いるのです。そのためレストランに言ってもヴィーガンの人用のメニューや料理があったり、スーパーでも品揃えが多くあります。
また、ヴィーガンの人は食生活だけでなく身の回りのものも動物性を避ける人が多いです。
例えば、動物の毛や皮で作られた服や小物を選ばなかったり、動物でテストされた商品を手にしなかったりなど。海外では動物でテストされたかどうかの表示も商品につけられていることが多いので、選びやすいです。
私が驚いたのは、ヴィーガンの人用のメイクアップ商品が売られていることでした。海外では多くのヴィーガンの人たちがいることがわかります。
ペスカタリアン
ペスカタリアンは簡単にいうと、ベジタリアンプラス魚を食べる人のことをいい、お肉を食べません。
ペスカタリアンの人はベジタリアンやヴィーガンと比べると食べられるものが多いので、あまり食生活で困ることもないといえるでしょう。
単純に好き嫌いの問題だったり、体のことを考えてだったりとペスカタリアンになる理由もさまざまです。
個人的には、ペスカタリアンの生活を続けてくださいと言われても苦にならずできる気がします笑
グルテンフリー
日本でも体調を意識する人たちの間で注目されているのがグルテンフリーなのではないでしょうか。グルテンフリーはその名の通り、小麦粉などに含まれるグルテンを摂らないということです。
グルテンを摂取しすぎてしまうと体が重くなってしまったり、体内や腸内環境に影響を与えてしまったりする場合があります。そのような理由から、グルテンフリーの食生活を送る人が少なくありません。また、小麦のアレルギーを持っている人もグルテンフリー食材を選んでいます。
グルテンは基本的にパンやパスタ、お菓子などに含まれていますが、海外ではこれらのものも違う原材料を使ってグルテンフリー化されて販売されていることも多く、選択肢の幅が広いです。
レストランやカフェでも必ずグルテンフリーのメニューがあるので、同じように食を楽しめるのは嬉しいですよね。
私もステイホーム期間は特にグルテンを過剰摂取しないように、グルテンフリーの食材を選ぶようにしています。
海外のスーパー、レストランではさまざまな食生活の人に対応している
先ほど少し触れましたが、海外にあるスーパーではさまざまな食生活を送っている人たちに対応できるよう食材や商品が数多くそろえられています。
オーガニックやグルテンフリーセクションがあるほどです。
また、そのほかにも日本食を含む輸入食材がたくさんあることもさまざまな需要に対応してくれていることだと感じます。自分の国に馴染みのあるものを普通にスーパーで変えることは、とても嬉しいことのひとつです。
私が住んでいるニュージーランドのネルソンでも街の人が利用する大型スーパーには十分なほどのアジア系食材や商品があり、とても助かっています。
さらに、スーパーだけではなく海外でのレストランやカフェではさまざまな食生活の人に対応できるようにメニューが作られています。
菜食主義者であるベジタリアン用、動物性のものを一切とらないヴィーガン用に別でメニューがあったり、セクションごとに分けていたり、とお店によって色々な方法で選べるようになっています。
最も多いのが、ひと目でその料理に何が入っているのかわかるようにベジタリアンやグルテンフリーのマークを付けていること。
こうした取り組みも海外では普通のことで、よりたくさんの人がレストランやカフェでも同じように食を楽しめるように配慮されていて、本当に素晴らしい取り組みだと思います。
幼少期から食について考える
ニュージーランドでで働いた職場に仲良くしていたローカルの女の子がいました。その子はヴィーガンで、動物性の含まれている料理は一切食べません。
私が働いていた職場ではほかにもベジタリアンなどがいたので、スタッフミール(まかない)はベジタリアンやヴィーガンの人が食べられる料理も別で作られていました。
とても親切ですよね!
私の周りにはヴィーガンの子はいなかったので、彼女にいくつか質問をしてみました。
彼女は幼少期の頃からヴィーガンだそうで、そのきっかけはどのようにして動物たちが食品に変化しているかの過程を見たからだそう。動物愛護の気持ちが働いたということですね。
ちなみに、海外の学校では授業でこのような過程の動画を見て学ぶ時間があるそうです。
彼女の家庭はお父さんはお肉も魚も食べるいわゆる普通の食生活、お母さんはベジタリアン、妹は彼女と同じヴィーガンだそうで、彼女が小さい頃から独自の判断でヴィーガンになったことがわかります。
海外ではこうしたことがよくあることで、小さい子どもであってもひとりの人間として意見が尊重されていることが伺えるでしょう。
家族バラバラの食スタイルだとお母さんは作るの大変だったのではないかというと、「確かにそうだね」と笑っていました。
ちなみに彼女はヴィーガンですが、お肉を食べるお父さんの姿を見ても大丈夫だそうです。
彼女のように小さいときから食について考え、知ることは実際とても大切なことであり、そして自らの判断で行動できることは素晴らしいですよね。
自立心が芽生えるのが早い!
彼女は自然の流れでヴィーガンというスタイルを選びましたが、日本でももっと深く食について学べる機会があるといいのにな、と個人的に感じます。
知って自分で考え行動することは食のジャンル以外でも重要ではないでしょうか。
まとめ
世界にはいろいろな国があり、その中でもたくさんの人々が住んでいます。
その分文化や価値観もそれぞれ異なり、同じように食生活や食に対する向き合い方も違うのです。
私は海外に出て初めてこんなにもいろいろな食に対する考え方があるのかと感銘しました。その中で学ぶこともたくさんあり、日本にいた頃と比べると食への意識が変わったといえます。
皆さんの中にも今回の記事を読んで、海外ではこのような食生活を送っている人がいること、さまざまな考えがあることを感じてもらえたらなと思います。
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